日本の皆様、こんにちは。
MHLWからシタグリプチン製剤中のNTTPのリスク評価結果が報告されましたので共有します。
第9回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35299.html
以下、要点の抜粋です。
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シタグリプチン製剤(100mg)中のNTTP量の平均値:1.3ppm
これは130ng/dayに相当(AI=37ng/day)。 -
ニトロソ化剤の主な混入源:結晶セルロース(MCC)及び無水リン酸水素カルシウム(DCP)
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NTTPを用いた通常のAmes試験:TA1535(+S9)で陽性
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NTTPを用いたTGRアッセイ:肝臓において50 mg/kg/日以上の用量で統計学的に有意な突然変異頻度の増加(活性比較から考えると、少なくとも1500ng/dayまでは発がんリスクを増加させないと考えられる)
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今後の方針:2023年10月1日までに一部変更申請(それまでは暫定許容限度値である246.7ng/dayで管理)2027年2月までに日本国内に流通する製剤がすべて低減措置を施した新製剤に置き換わる
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低減措置:(1)添加剤中の亜硝酸塩含有量の管理、及び(2)原薬であるシタグリプチンリン酸
塩へのニトロソ化阻害剤の添加(これらにより、新製剤はNTTP37ng/dayを達成可能)
詳しいところは以下の文書をご確認ください。